
図面を見るときに大切なことは縮尺を確認することです。
縮尺がいくつなのかを分からなければ正しい寸法を測ることができません。
上図では右下に「S = 1/50」と記載されています。
SはScale(スケール)の略です。
つまり縮尺が1/50で描かれた図面ということです。
縮尺が分かれば三角スケールを使って寸法を測ることができます。

実際に三角スケールで測ってみると、スパイラルダクトのΦ数は300Φと分かります。
(なお一般的な三角スケールでは1/50の縮尺が記載されているものは少なく、
今回のような1/500の縮尺で代用するのが基本になっています。)

また縮尺が1/50ということは、図面上の1mmが現実世界では50mmに相当するということです。
つまりスケールで寸法を測り、その数字に50を掛けてあげれば、現実世界での寸法が分かります。
上図ではスケールで測った寸法が6mmになっております。
6×50=300なので、図面で描かれているスパイラルダクトは300Φであると分かります。
このことは通常のスケールでも三角スケールの代用ができるということです。

なお三角スケールの方では1目盛は0.4mmとなっています。
これは縮尺1/50の場合、現実世界の20mmに相当します。(0.4×50=20)
一方通常のスケールでは1目盛は1mmとなっています。
これは縮尺1/50の場合、現実世界の50mmに相当します。(1×50=50)
つまり三角スケールの方が1目盛はより細かくなっているため、
より正確に寸法を測ることができます。
コメント
ダクト屋をしているものですが、ものすごくわかりやすく、いつも拝見させていただいてます。ありがとうございます!